「無償で雑誌をデジタル化します」凸版印刷が出版社支援サービス


 凸版印刷は、出版社が雑誌コンテンツをデジタルするのを支援するサービス「MAGABANK」を10月1日より提供する。

 雑誌コンテンツのデジタルデータ化作業から、販売管理、プロモーションに至るまで、凸版印刷が無償で行う。出版社側は初期参入コストを負担せずに、雑誌のデジタル展開が可能になるとしている。

 サービス開始当初、デジタル化した雑誌コンテンツの配信先としては、「日経テレコン21」の法人向けデータベースサービス、「Fujisan Digital」のPC向けデジタル雑誌販売サービス、NTTコミュニケーションズと凸版印刷が運営する無料の雑誌立ち読みサービス「デジ×マガ」の3サービスと連携。雑誌コンテンツの販売代金や広告収入の一部を凸版印刷が回収し、さらに出版社に分配する仕組み。

 出版社は、配信サービスの運営会社と個別に契約する必要がなく、サービスごとに異なる仕様のデータを管理するなどの負担が軽減できるとしている。配信サービス運営会社にとっても、雑誌本体の発売日当日にデジタル販売が可能になるなどのメリットがあるという。

 凸版印刷では、2009年度中に採用出版社30社、2010年度までの2年間で10億円の売り上げを目指す。


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(永沢 茂)

2009/9/29 19:50