米Facebookがユーザー幸福度調査、最も幸福な日・不幸な日を特定


 SNS世界最大手の米Facebookは5日、ユーザーの幸福度調査を実施していることを明らかにした。同社の大規模なデータを解析することによって行われているもので、個人を特定するためのデータは除去され、使用されていないという。

 Facebookのこのプロジェクトは、今年初めにデータ解析専門科学者によって立ち上げられた。対象となるのは、Facebookを利用している英語を話す米国ユーザーだ。

 調査では、Facebookのステータスアップデートに記述される言葉が分析された。社会心理学者が、「積極的」な言葉と「消極的」な言葉をあらかじめ分析しておき、ユーザーがどの程度の割合でそれらの言葉を使用したかを調べた。Facebookではあらかじめ、積極的な言葉を利用するユーザーが生活における満足度が高いことを調査していたという。

 調査の結果、米国における最も幸福な日には、祝日であるサンクスギビングや、独立記念日の7月4日、ハロウィン、クリスマス、イースターなどの祝日が含まれていた。また、オバマ大統領就任式が行われた2008年11月5日の水曜日は、平均的な水曜日に比べ、幸福度が2倍高かったことも明らかになった。

 一方、アジア株式市場が暴落し、俳優ヒース・レジャーが悲劇的な死を遂げた2008年1月22日は、過去2年間で最も不幸な日だったことも明らかになった。それに次いで不幸な日は、2009年6月25日にマイケル・ジャクソンが亡くなった日だったという。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/10/6 13:57