「学校裏サイト」都内公立校ののべ1155校に、都教委の監視結果


 東京都教育委員会は26日、都内の全公立学校を対象にした、いわゆる「学校裏サイト」の監視結果を公表した。学校裏サイトはのべ1155校で見つかり、自身の個人情報の公開や誹謗中傷など不適切な書き込みが計6558件あったという。

 東京都教育委員会では、2009年6月18日から都内の公立学校全校を対象に、学校裏サイトの監視を委託により毎日実施。今回、10月31日までの監視結果を公表した。監視対象は都内の全公立学校2200校で、内訳は小学校1314校、中学校627校、中等教育学校(中高一貫校)4校、高等学校195校、特別支援学校60校。

 6558件の不適切な書き込みのリスクレベルによる分類では、事件性が極めて高く警察への通報を要する「レベル高」とされたものは無かったが、学校がすぐに指導する必要性が高い「レベル中」が219件、学校が定期的に指導する必要性のある「レベル低」が6339件あった。

 不適切な書き込みの内訳は、自身の個人情報を公開しているものが2819件で最多。以下、飲酒や喫煙の告白など法令に違反する可能性のある不適切な行為が1692件、誹謗中傷が1068件、他人の個人情報公開が919件、自殺・自傷の予告や告白が39件、違法・犯罪行為が16件、家出の予告や告白が5件。

 東京都教育委員会では、都内公立学校全校において情報モラル教育の推進を図るため、児童・生徒向けの指導資料などを作成・配布し、啓発活動を行う。


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(三柳 英樹)

2009/11/26 20:18