「Yahoo!検索プラグイン」公開、検索結果に画像や詳細情報を追加


「Yahoo!検索プラグイン」の検索結果例。食べログ、ぐるなび、Yahoo!グルメなどの各サイトの説明文に、画像やユーザー評価などの情報が付加されている

 ヤフーは16日、Yahoo! JAPANの検索結果ページで表示されるサイトの紹介文に、サイト側が掲載したい画像や情報などを加えることができる設定オプション「Yahoo!検索プラグイン」を公開した。

 「Yahoo!検索プラグイン」は、Yahoo! JAPANの検索結果ページで表示されるサイトの紹介文について、画像やページ中の情報を加えることができる仕組み。たとえばグルメサイトであれば「平均予算」「ユーザーの評価」「交通手段」といった内容を、従来の紹介文に加えて表示させることができる。

 Yahoo! JAPANの検索結果では、既に16日から「Yahoo!検索プラグイン」が反映されるようになっている。各サイトの検索プラグインを利用するかどうかは、閲覧するユーザー側が設定できる。サービス開始時点では合計20サイトのプラグインが用意されており、うち14サイトについては標準で機能がオンになっている。その他の6サイトについては、ユーザー側で機能をオンにする必要があり、設定にはYahoo! IDによるログインが必要となる。

 標準設定で有効となっているのは、グルメ関連5サイト(Yahoo!グルメ 飲食店情報、ぐるなび、グルメウォーカー、食べログ、FooMoo)、レシピ関連5サイト(Yahoo!グルメ レシピ、レシピ大百科、クックパッド、ぐるなびレシピ、キッコーマン ホームクッキング)、リファレンス関連2サイト(Yahoo!百科事典、Wikipedia)、オークション(Yahoo!オークション)、Q&A(Yahoo!知恵袋)の各プラグイン。このほか、ユーザー側で機能をオンにできるプラグインとして、楽天オークション、All About、人力検索はてな、OKWave、ビッダーズ、MySpaceの6サイト用の検索プラグインが用意されている。

通常の検索結果の紹介文に、各ページ内の画像や情報が付加されるグルメサイトであれば、ユーザーの評価や平均予算などが追加される
検索画面右上の「設定」から、各プラグインを使用するかを設定できるプラグインの一覧画面。ここからもプラグイン使用/不使用の設定が可能

 現在、公開されている検索プラグインは、すべてヤフー側で作成したもの。ヤフーでは今後対応サイトを増やすとともに、2010年春にはプラグイン作成ツールを公開し、各サイトの運営者が独自に検索プラグインを作成できる仕組みを整え、さらに対応サイトを増やしていきたいとしている。

 サイト運営者が作成したプラグインは、ヤフーの審査を経た後に、一般ユーザーに公開される仕組み。ヤフーに情報を提供する方法としては、Webページ中のタグに情報を埋め込むか、サイト管理者向けのツール「サイトエクスプローラー」を通じて構造化データをYahoo!検索に送る2種類の方法が用意される。検索結果ページの表示方法としては、通常の検索結果に情報を加えて表示する「標準型」と、アイコンをクリックするとさらに多くの情報が表示できる「展開型」の2種類をサポートする。

2010年春にはプラグイン開発ツールを一般サイト運営者にも公開予定プラグインは「標準型」と、より広い表示エリアが使える「展開型」の2種類
情報はWebページに埋め込むか、構造化データをヤフーに送信する仕組みWebページへの情報の埋め込み例

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(三柳 英樹)

2009/12/16 19:06