Google中国問題で、米中が大使レベルで協議を開始


 クリントン米国務長官の“インターネットの自由”演説や、これに対する中国外交部の反論を受け、中国大使を含む複数の関係者が米国ワシントンで協議を行っている。米国務省のクローリー国務次官補が、記者団に対するブリーフィングで明らかにした。

 中国外交部の声明を受け、米ワシントンにおいて、米駐在中国大使とキャンベル国務次官補を含む複数の関係者との間で、Google問題とそれを含むより幅広い米中関係について、意見交換が行われたとしている。今後、ワシントンだけでなく、北京においてもこの問題についての話し合いが行われる見込みだ。

 この問題についてクローリー氏は、「中国からの説明を求めたいと思っていて、事実を確認しようとしている。中国は何かが起こったことすら否定している。何も起こっていないという全面的否定は我々の考えとは相容れず、有益だとは思っていない」とコメントした。

 この段階に入り、Google中国問題は米中の外交問題へと発展した格好だ。


関連情報

(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/1/25 12:13