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ヤマハ、“しゃべる”機能を追加した「VOCALOID-flex」を開発


「VOCALOID-flex」概念図

 ヤマハは25日、歌声合成ソフト「VOCALOID(ヴォーカロイド)」の合成エンジンソフトウェアを改良し、表現豊かにしゃべる機能を追加した新バージョン「VOCALOID-flex(ヴォーカロイド フレックス)」の提供を企業向けに開始した。英語版も用意する。なお、一般ユーザー向けの提供は予定していない。

 「VOCALOID」は、歌詞とメロディーを入力して楽曲のボーカルパートを制作できる歌声合成ソフト。ヤマハが2003年が開発、ライセンス販売を開始しており、主な利用ソフトとしては「初音ミク」や「がくっぽいど」などがある。

 今回発表した「VOCALOID-flex」では、歌声に比べて音の微細な変化が要求されるという“しゃべり”を実現するため、音韻(音素などの音の構成や長さ)や韻律(音の高さ、強さ)の細かな編集に対応した。

 具体的には、母音の無声化(例:北[ki ta]の[i])や脱落化(例:〜です[de su]の[u])の表現が可能になり、子音の長さや音の高さ・強さも細かく編集できる。これによって、より人間に近い発話が可能になり、話し声における細かなニュアンスやアクセント、イントネーションも付加できるようになったという。なお、「VOCALOID-flex」では既存の音声ライブラリーをそのまま活用できるとしている。

 ヤマハでは、今後のビジネス展開例として、映画やアニメーションなどの動画コンテンツにおけるアフレコでの利用用途を想定。ロボットにしゃべらせることやキャラクター玩具などへの展開に加え、工場現場や緊急時のアラート音声にも有効だとした。

 また、コナミデジタルエンタテインメントが4月29日に発売予定のゲーム「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」で、すでに採用が決まっているという。同ゲームでは、登場キャラクターの音声制作ツールとして使用される。

 ヤマハでは今後、インターネット上のサーバー経由で「VOCALOID」を提供するシステム「NetVOCALOID」と組み合わせて、幅広いユーザーに対して新たな「VOCALOID」の可能性を普及・浸透を目指したい考えだ。


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(村松 健至)

2010/2/25 14:32