Skype高音質オーディオコーデック、IETFにドラフトとして提出


 ルクセンブルクのSkypeは12日、同社が開発した高音質オーディオコーデックを、IETFのインターネットドラフトとして提出していたことを発表した。Skype公式ブログにて、同社CTOのDaniel Berg氏が明らかにした。

 提出したのは、Skypeの高音質ワイドバンドコーデック「SILK」のソースコードだ。これにより、誰でもソースコードを閲覧、ダウンロード、使用、改良できるようになる。Skypeではまた、インターネットにおけるワイドバンドコーデックの国際標準規格になることを期待している。

 SILKコーデックは現在、SkypeのWindows版とMac版に搭載されている。今後、iPhone版など携帯端末版にも搭載が予定されている。

 SILKコーデックでは、使用するオーディオ帯域幅を8kHzから12kHzに拡張したことで音質を向上。また、ネットワーク環境が悪化した場合にも、リアルタイムで使用帯域幅を変更して会話を維持する機能や、音声と音楽、背景ノイズを最適化し、ユーザー体験を向上させることができているという。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/3/15 12:40