米Google、地域密着型「Google Suggest」米国で開始


 米Googleは16日、地域に密着した「Google Suggest」機能を米国で開始したと発表した。

 これは、米国内でも地域によって人々の検索傾向が変わるためだとしている。Googleではその例を挙げ、サンフランシスコの住民が「bart」と検索する場合、有名なアニメキャラクターの「Bart Simpson」ではなく、ベイエリア高速鉄道(BART)を指すと考え、それに関連した情報をサジェストする。シカゴで「bull」と入力すれば、地元のNBAチームであるシカゴブルズに関連した情報をサジェストする。


サンフランシスコにおける「bart」のサジェスト例(Google公式ブログより画像転載)

 Googleでは、名前に関連した「Did you mean」(日本では「もしかして」機能)も強化した。名前にはさまざまな種類があるため、機械的に修正することは容易でない。そのためGoogleでは、名前とともに入力される検索語、例えば「法律家」「作曲家」などの情報を使用し、検索結果から予測される正しいスペルを予測することにより、精度を向上させたとしている。

 これらの機能は、米国内の英語サービスで提供開始された。今後数カ月以内に、他の言語や世界のいくつかの地域でも提供されるとしている。

 また、別の機能として、スペル間違いの自動修正機能が31言語/180ドメインで提供開始された。明らかなスペル間違いの場合、自動的に正しいスペルに基づいた検索結果を提供するというもので、より素早く情報提供が行えるとしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/4/19 11:25