iPadをサーバー化する「ServersMan HD」、Office文書やPDFの閲覧にも対応
フリービットの石田宏樹社長 |
フリービットは2日、サーバーソフト「ServersMan」の新ラインナップとして、iPad用のアプリ「ServersMan HD」を発表した。現在アップルのApp Storeに申請中で、近日中に公開の予定。アプリの料金は無料。
「ServersMan HD」は、インストールすることでiPadがファイルサーバーやWebサーバーとなるアプリ。iPad自体がサーバーとなるため、PCやスマートフォンからネットワーク経由でファイルの送受信が行えるようになる。ファイルの送受信はWebブラウザーまたはWebDAVで行うことができ、iPadの接続環境はWiFiと3Gのどちらでも利用できる。
また、iPadで各種ドキュメントを利用するための機能も強化。独自に搭載するドキュメントリーダーにより、Office文書(Word/Excel/PowerPoint)、iWork文書(Pages/Numbers/Keynote)、PDF、テキストファイル、HTMLファイルなどの閲覧に対応する。
「ServersMan HD」のトップ画面 | iPadのストレージ内のファイルを操作できる |
PDFファイルやOffice/iWorkの文書ファイルの閲覧も可能 | ネットワーク経由でiPadとファイルが送受信できる |
さらに、写真や画像をスライドショーのように自動再生するフォトフレーム機能を搭載。フリービットがスマートフォンやiモード用に提供しているアプリ「Scooop」を使うことで、撮影した写真を直接iPadに転送でき、転送した写真は特にユーザーが操作しなくてもスライドショーの中に自動的に表示される。
このほかの機能としては、iPhoneやiPadを軽くぶつけることでデータの交換を実現するアプリ「Bump」にも対応。ServersManをインストールしたiPhoneやiPad同士をぶつけることで、データ交換を簡単に行える。
フリービットの石田宏樹社長は、「ServersMan HDは、iPadでドキュメントにどうやってアクセスするかという点にフォーカスしたプロダクト」と説明。ServersMan HDをインストールすることで、ケーブル不要でドキュメントの送受信が可能となり、独自リーダーによりOffice文書やPDFなども閲覧できるようになり、iPadのドキュメントリーダーとしての使い勝手が大幅に向上するとした。
ServersMan HDについては一般向けの無償提供のほか、iPadをドキュメントリーダーとして利用することを検討している法人に対してのOEM提供も予定しており、既に数社と話を進めていることを明らかにした。
石田氏は、さらにドキュメントを活用するための新製品として、フリービットグループのエグゼモードが発売したパーソナルスキャナー「Scanbit MFS-60」を紹介。スキャナーに内蔵するSDカードにWindows用ソフト「ServersMan mini」が含まれており、SDカードをPCに挿入することでスキャンした画像をServersManに転送できる。「Scanbit MFS-60」の直販価格は1万4800円。
フォトフレーム機能も搭載する | パーソナルスキャナー「Scanbit MFS-60」 |
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(三柳 英樹)
2010/6/2 19:10
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