記事検索

アプリの共通プラットフォーム「aima」、ACCESSPORTやBIGLOBEら10社で設立


設立発表会に出席した、aima発起人メンバー企業

 ポータルサイトやブログサイト、ポイントサービス、ネットカフェ、PCショップなどを運営する国内10社が集まり、オープンなアプリケーションプラットフォーム「aima(あいま、Alliance of Internet Media for Applications)」を設立した。ソーシャルアプリやゲームアプリのプロバイダーは、aimaを通じて、分野の異なる各種メディアサイト/サービスの会員向けに、横断的にアプリを展開できるのが特徴。プラットフォームの名称には、「ちょっとした“合間”にアプリを楽しんでもらいたい」との意味を込めた。

 aimaの発起人メンバー企業は、動画検索サイト「Woopie」を運営するACCESSPORT株式会社、ISP大手のNECビッグローブ株式会社、ブログサービス「Seesaaブログ」を運営するシーサー株式会社、ポイントサービスを運営する株式会社ECナビ、ジー・プラン株式会社、株式会社チャンスイット、株式会社ちょびリッチ、株式会社ネットマイル、PCショップ「パソコン工房」「TWOTOP」「FAITH」を運営する株式会社ユニットコム、ネットカフェ「自遊空間」を運営する株式会社ランシステム。

 このほか、ポイントサービスを手がけるNTTナビスペース株式会社とオープンスマイル株式会社、ネットカフェ事業を手がける株式会社アクロス、株式会社テイツー、株式会社メディアクリエイト、株式会社フリークスコアが参加予定。これら16社が運営するサービスの利用者を合わせると、4000万ユーザーを超えるとしている。


aimaに参加するメディアサイト/サービス 既存のアプリケーションプラットフォームとの位置付けの違い

 aimaでは、共通のオープンソーシャルプラットフォームと課金システムをACCESSPORTが構築・提供するため、メディアサイト/サービス運営企業側で独自にこうしたシステムを構築することなく、自社サービスの会員向けにソーシャルアプリを提供できるようになる。一方のアプリプロバイダー側は、mixiやGREE、モバゲータウンなど特定のアプリケーションプラットフォームに個々に対応することなく、1つのアプリを多様なユーザー層に対してアプローチでき、アプリの活性化を図れるのがメリットという。

 例えば、料理系アプリを開発しても、従来はアプリのオープンプラットフォームが用意されているサイト向けにしか展開できなかった。これに対してaimaでは、メディアサイト運営企業側もアプリケーションプラットフォーム導入のハードルが下がるため、レシピサイトが利用者向けに料理系アプリを提供することも可能になる。

 なお、メディアサイト運営企業は、aimaのすべてのアプリを提供する必要はなく、自社サイトの特性に合わせて提供するアプリを選択できる。また、メディアサイト運営企業とアプリプロバイダーが直接調整して、メディアサイトごとに独自のアプリ内企画やプロモーションを展開することも可能だ。


aimaプラットフォームの概要 aimaアプリの表示例

 aimaでは今回、ACCESSPORT内に事務局を設置するとともに、窓口となるサイトを開設。アプリプロバイダーの募集を開始した。9月上旬に第1弾となるアプリを公開し、年内に20〜30タイトルの提供を目指す。当面はPC向けアプリが中心だが、携帯電話向けのアプリを展開するプロバイダーもあるため、追ってPC・携帯電話両面での展開を予定しているという。

 aimaで取り扱うアプリは、ガイドラインに基づいた審査はあるものの、ソーシャル性重視でもゲーム性重視でも構わない。ブラウザーゲームも提供可能で、画面サイズの制限もないという。mixiなどの既存プラットフォーム向けにすでにアプリを提供しているプロバイダーはじめ、それら既存プラットフォームではまだアプリを提供していない、国内未進出の中国のアプリプロバイダーも開拓していく考えだ。

 収益は、有料アプリ、無料アプリ内のアイテム課金、aima専用の広告プラットフォームによるアプリ向け広告配信から得る仕組み。これをアプリプロバイダーが70%、aimaが30%の比率で分配する(決済手数料を除く)。なお、当初の20〜30タイトルと、他のプラットフォームには提供されていないアプリについては、アプリプロバイダーの料率を80%にアップする。また、ブラウザーゲームについては、プロバイダー側の料率は一律70%。

 aimaに分配された収益は、実際にそのアプリに支払ったユーザーを誘導元となっているメディアサイトごとにカウントし、その比率に応じてメディアサイト運営企業に分配する。

 決済は、クレジットカードや電子マネー、携帯電話キャリア決済に対応するほか、aimaに参加するポイントサービスでも支払える。ポイントサービス各社は、自社ポイントで決済できるコンテンツの1つとして、aimaのアプリを紹介するかたちとなる。


aimaで対応する決済手段 アプリの中国向け展開も支援する予定

 aimaアプリでユーザーが使用するアカウントは、基本的にOpenIDで各メディアサイト/サービスの既存アカウントと連携する仕組み。ただし、aimaのオープンソーシャルプラットフォーム専用のアカウント名やプロフィールを登録するようになっており、アプリ上で既存のアカウントが直接公開されるものではないとしている。ソーシャルグラフも、既存アカウントとは別に、aimaアプリ内で構築される仕組みだ。


ACCESSPORTが今後提供予定のアプリ「ハッピーきゃりあ(仮称)」 同じく経営シミュレーションゲーム「ビジネスライフ(仮称)」




関連情報


(永沢 茂)

2010/7/21 16:37