大量メール送信型ワーム「Here you have」流行か
新たな大量メール送信型ワームが出回っているとして、マイクロソフト株式会社やセキュリティベンダーが注意を喚起している。
株式会社シマンテックでは、ワームは「Here you have」という件名のメールで拡散していると説明。メール本文ではURLをクリックしてPDFファイルを入手するよう促すが、これをクリックすると悪意のあるファイルがダウンロードされるとしている。
ワーム感染の原因となるメールの例(シマンテックの公式ブログより引用) |
実際にダウンロードされるのは、「PDF_Document21_025542010_pdf.scr」という名称のファイルで、「members.multimania.co.uk」というドメインでホストされている。ワームの機能としては、主に以下の特徴がある。
(1)自動実行機能によって、マップされたドライブを介して拡散する
(2)アドレス帳から連絡先を取得し、電子メールを介して拡散する
(3)インスタントメッセンジャーを介して拡散する
(4)各種のセキュリティ関連プログラムを無効にする
シマンテックのセキュリティ製品では、「20100909.023」以降のバージョンのウイルス定義が適用されていれば、このワームを「W32.Imsolk.B@mm」として検知することが可能となっている。
なお、他のセキュリティベンダーも同ワームへの対応を行っており、マカフィーは「W32/VBMania@MM」、トレンドマイクロは「WORM_MEYLME.B」、マイクロソフトは「Worm:Win32/Visal.B」として検知している。
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(増田 覚)
2010/9/10 20:20
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