「サンプル百貨店」46万人の会員情報が売却される、従業員が不正持ち出し
株式会社ルーク19は1日、企業が提供する試供品などを消費者に届け、意見や感想を募集するウェブサイト「サンプル百貨店」に会員登録した約46万人分の個人情報が、元従業員によって外部の名簿業者に売り渡されていたことを明らかにした。
ルーク19では、9月中旬に複数の会員から「勧誘電話を受け取った」といった連絡が寄せられたため調査を開始。その結果、株式会社リクルートスタッフィングの派遣社員が会員情報を不正に持ち出していたことが10月16日に判明した。
この派遣社員は、ルーク19に配属されてから2週間後に情報アクセス権限を使い、8月6日までにサンプル百貨店に会員登録を行っていた46万3360人分の個人情報を不正に持ち出し、独自の名簿データを作成して名簿業者に販売していた。
外部に流出した個人情報は氏名やメールアドレス、性別、年齢、電話番号、生年月日、職業、家族構成、世帯年収、クレジットカードの有無など。ただし、クレジットカードの番号や有効期限、カード名義などは含まれていないとしている。
ルーク19によれば、名簿データが販売された名簿業者は合計11社。現在、すべての名簿業者に対して、名簿データを返却するとともに、名簿データを記録した媒体を破棄する旨の同意書を取り付けたという。
ルーク19では警察署に盗難届および被害届を提出するとともに、該当する会員にはメールで連絡しているという。今後の情報保護対策としては、情報アクセス権限を与える社員をさらに絞り込み、最少人数で業務が行えるような改善措置を図るとしている。
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(増田 覚)
2010/11/2 14:33
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