Jコミで配信した新條まゆのマンガ、52万5000円の広告料が作者に


 絶版マンガに広告を入れて無料配信する「Jコミ」で、1月11日からβ2テスト第1弾として配信していた新條まゆ氏の読み切り作品「放課後ウェディング」について、52万5000円の広告料が作者の収入になることを、Jコミ社長の赤松健氏がブログで明らかにした。

 Jコミでは、2010年11月にβテストとして赤松氏の「ラブひな」全14巻を無料公開。2011年1月11日からはβ2テストの第1弾として、新條まゆ氏の単行本未収録の読み切り作品(50ページ)に実際の企業広告を入れ、作家が手にする広告料を公開することを明らかにしていた。

 β2テストでは、マンガ内容と広告のマッチングについても取り組んでおり、52万5000円は既に広告代理店の手数料が引かれた金額のため、全額が新條まゆ氏の手取り額になるという。また、この金額はβ2テストのために広告代理店とJコミが広告を取ってきたもので、今後すべての読み切り作品についてこの額が手に入るとは限らないとしている。一方、2月末にリリース予定のウェブ版ビューワーでは、Googleとの提携により毎月広告収入が得られる仕組みも用意するとしている。

 Jコミでは、1月25日にはβ2テストの第2弾として、樹崎聖氏(原作・梶研吾氏) による「交通事故鑑定人・環倫一郎」(全18巻)の無料公開も開始した。こちらについても、1カ月をめどに金額を公表する予定。


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(三柳 英樹)

2011/1/26 20:54