米NASDAQ、システムに侵入被害があったことを公表
米NASDAQ OMXは5日、同社のシステムが何者かによって侵入された可能性があるとして、声明を発表した。
NASDAQ OMXによると、同社の通常のセキュリティ監視システムが、取引システムとは無関係の米国のサーバーに疑わしいファイルを検知し、「Directors Desk」というウェブアプリケーションが影響を受けた可能性があると判断したという。
NASDAQ OMXでは、直ちに外部の調査機関や米司法当局とともに調査を開始。捜査を進めるため、米司法省からは2月14日まで事態の公表を控えるよう要請されていたが、ハッキングに関する報道が行われたため、当局と協議の上、事態を公表したとしている。
侵入への対処としては、既に問題となったファイルは削除しており、攻撃者が顧客情報にアクセスした形跡はないと説明。また、取引プラットフォームは今回のようなウェブアプリケーションとは独立して稼働しているため、取引プラットフォームは影響を受けないとしている。
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(三柳 英樹)
2011/2/7 13:47
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