世界に挑戦するアスリートにロゼッタストーンを無償提供、GK川島が発起人


サッカー日本代表の川島永嗣選手(左)とロゼッタストーンの塩濱剛治社長

 サッカー日本代表でベルギー・リールセに所属する川島永嗣選手らが発起人となり、世界に挑戦するスポーツ選手を語学面でサポートする「Global Athlete Project(グローバルアスリートプロジェクト)」が13日に発足した。

 プロジェクトの支援対象者に対して、ロゼッタストーン・ジャパン株式会社が販売する外国語トレーニングソフト「Rosetta Stone」を無償提供し、外国語のコミュニケーションスキルを身に付けることを支援する。

 支援対象となるのは、Jリーグやプロ野球、もしくは国内外のプロスポーツチームに所属し、日本代表もしくは日本代表候補に選出されている選手。将来の活躍が期待される中高大学生も対象となる。

 公式サイトでは、プロジェクトの活動報告や語学学習に関するアスリートのインタビューなどを随時発信。将来的には、引退後のアスリートが語学を生かして活躍できるセカンドキャリアの場も用意するという。

 13日に都内で開かれた会見には川島選手が出席し、世界(グローバル)を舞台に活躍するスポーツ選手(アスリート)の総称である「グロバリート」を「1年間で100人、3年間で300人輩出したい」と目標を掲げた。

 川島選手は高校卒業後に大宮アルディージャに入団し、イタリア・セリエAへ留学した経験があり、英語とイタリア語が堪能。以前からRosetta Stoneで英語版を学習していたほか、ベルギー移籍に際しては現地語のオランダ語版を購入したという。

 「Rosetta Stoneは画像とセットで言語が学べるので、状況に応じた言葉をパッと言えるようになる。言葉ができずに海外で成功できないのはもったいない。今回のプロジェクトを通じて、世界に出る日本人アスリートがもっと増えれば。」

 Rosetta Stoneは、翻訳や暗記をせずに、写真を見たり音声を聞きながら、単語や発音、表現を外国語で直接理解して覚えるPC用ソフト。幼児が言葉を学ぶ過程を再現しており、耳に入る音として言語をまねすることで、自然と言語が身に付くという。

 ロゼッタストーン社長の塩濱剛治氏は、「Rosetta Stoneは31言語に対応しており、世界の人口の85%をカバーしている。そのため、世界のさまざまな地域で活躍するアスリートの役に立てるはず」とアピールした。


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(増田 覚)

2011/6/13 16:52