「Adobe AIR 2.7」公開、Flash Player 10.3の機能を統合


 米Adobe Systemsは14日、アプリケーション実行環境「Adobe AIR」の最新版となるバージョン2.7と、ソフトウェア開発キット(SDK)を公開した。

 Adobe AIR 2.7では、Flash Player 10.3の新機能を統合し、音声入力時にエコーキャンセルを行う「Acoustic echo cancellation」機能や、ウェブサイト分析ソリューション「SiteCatalyst」と連携して動画の視聴解析が行える機能などを搭載。HTMLコンテンツの描画機能も強化し、アプリケーション内でリンクによるページ遷移が可能となった。

 モバイルデバイスへのサポートも強化され、iOSではレンダリング速度を4倍高速化。AndroidではSDカードへのランタイムのインストールに対応した。

 一方、Adobe AIRのLinux版については、Adobeがリリースするバージョンは2.6が最後となり、今後は外部のパートナーがリリースする見通しであると説明。Adobeでは、Linux版のAdobe AIRはこれまで全ダウンロード数の0.5%未満にとどまっているため、今後LinuxベースのPCや機器向けのAdobe AIRについては、移植キットやパートナーによる実装の支援を活動の中心にしていくとしている。


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(三柳 英樹)

2011/6/16 14:55