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映画の電子前売券を購入、座席も指定できるサイト「ムビチケ」


「ムビチケ」の利用イメージ

 株式会社ムビチケと日本マイクロソフト株式会社は26日、国内映画産業の活性化を目指して業務提携すると発表した。マイクロソフトのクラウドサービス基盤「Windows Azure Platform」上に国内映画興行会社の電子前売券を販売するサイト「ムビチケ」を構築し、8月下旬よりサービス提供を開始する。

 「ムビチケ」は、複数の映画興業会社のシステムと連携し、映画の電子前売券を購入できるサイト。映画公開後は、行きたい映画館のサイトにアクセスし、電子前売券に付与された番号を使って座席を予約することが可能。観賞当日は自動発券機により座席券を出力することで映画を鑑賞できる。決済はクレジットカードのみに対応する。

 「ムビチケ」と連携することが決まっている映画興業会社は、角川シネプレックス株式会社、佐々木興業株式会社、株式会社松竹マルチプレックスシアターズ、株式会社東急レクリエーション、TOHOシネマズ株式会社、ユナイテッド・シネマ株式会社の6社。

左から日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏、ムビチケ代表取締役社長の高木文郎氏、角川グループホールディングス取締役会長の角川歴彦氏

 現在、劇場で映画の前売券を購入できるのは、早くても公開1週間前。このため、予告編を見て“映画熱”が盛り上がったとしても前売券が買えず、「結局その映画を観なかった」という人も少なくないという。ムビチケの高木文郎代表取締役は「これまで映画界はあまりに多くの販売チャンスを逃してきた」と指摘する。

 これに対してムビチケは、複数の映画興業会社と連携し、24時間いつでもオンラインで電子前売券を購入できるのが特徴。価格も紙の前売券と同様に1300〜1400円程度と抑えるほか、電子前売券を友人にメールでプレゼントしたり、購入特典を与えるなどの付加価値も用意する。Facebookや映画公式サイトなど、外部サイトとの連携も図っていく。

 高木氏によれば、複数社の映画前売券を購入し、座席指定を行えるサイトは世界で初めて。システム開発に当たっては、ピーク時のトラフィックにも耐えられるなどのデータ処理能力が課題だったが、「Windows Azure Platform」が課題を解決したと振り返る。「予測不能のトラフィックに備え、信頼できるアビリティと拡張性を確保できた」。

 ムビチケでは初年度に200万枚、3年後に500万枚の電子前売券を販売することを目標に掲げるとともに、国内の映画鑑賞者数を今後3年間で20%増加させることを目指すという。「ムビチケのすべての目標はただひとつ。映画館観賞人口の拡大」(高木氏)。事業収益としては初年度に35億円、3年後に100億円を見込んでいる。

 株式会社ムビチケは、映画の前売券のネット販売を目的に7月7日に設立された会社。株式会社角川メディアハウス、株式会社メイジャー、株式会社デジタルプラスが出資している。


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(増田 覚)

2011/7/26 17:48