アイオー、スマートフォンからのアクセスに対応した2TBで1万円台のNAS入門機
HDL-CEシリーズ |
株式会社アイ・オー・データ機器は8月3日、LAN DISKシリーズ新製品として、スマートフォンからのアクセスや「HDL-CEシリーズ」を発表した。価格は1TBの「HDL-CE1.0」が1万4600円(店頭予想価格1万3800円)。8月下旬の出荷を予定する。
「HDL-CEシリーズ」は、NAS入門機「HDL-Cシリーズ」の後継機にあたる。コンパクトなデザインや、iTunes対応、つなぐだけの簡単な使い勝手を継承しながら、新たに外出先からのリモートリンク機能、プリンタなどUSB接続の機器を共有するUSBデバイスサーバー機能など、これまで上位機にのみ搭載されていた機能を搭載した。凹凸のないすっきりしたホワイトベージュの筐体は、縦置きにも横置きにも対応する。
ギガビットイーサネットにも対応するほか、ファイルシステムを最適化することで高速な読み込みを実現する新機能「高速読込モード」を搭載。アイ・オー・データの実測値では52.7MB/sの高速転送が可能と、入門機ながら転送速度も重視した仕様となっている。なお、高速読込モードはLAN接続モード時のみ利用可能となる。
スマートフォンからのアクセスにも対応し、iPhone、iPad、Android端末に無料の専用アプリ「Remote Link 2 for CE」をインストールすることで、アプリからLAN DISKに保存した動画や写真、音楽、オフィス文書ファイルなどが閲覧・再生できる。iPhoneおよびiPadはこれまで発売された全機種、iPod touchはiOS Ver.4.2以降に対応。Android OS 2.1以降に対応。
Androidスマートフォンの発売時点での動作確認済み機種は、NTTドコモのGALAXY S、GALAXY Tab、REGZA Phone、LYNX 3D、Xperia arc、Optimus Pad。auではREGZA PhoneおよびIS03、ソフトバンクモバイルはGALAPAGOSおよびDesire HD、イー・モバイルはPocket Wi-Fi Sでの対応が確認済みとなっている。
また、これまでの入門機「HDL-Cシリーズ」では省かれていたUSB機器をNASに接続し、離れたところにあるLAN上のマシンからもUSB機器が利用できる、「net.USB機能」(USBデバイスサーバー)機能を搭載。「HDL-CEシリーズ」NASのUSBポートにプリンターを接続することで、LAN対応ではないプリンターを共有し、離れたところにあるパソコンから印刷することが可能になる。
上位機との比較で搭載していない機能としては、DLNA機能が上げられる。「LANDISK S」シリーズではDLNAに対応しており、DLNAを用いてレグザのテレビ録画機能やデジタル家電とつなぐ機能を実装しているが、これらDLNAまわりの機能は省略されている。
ラインナップと価格は、1TBの「HDL-CE1.0」が1万4600円、2TBの「HDL-CE2.0」が1万8900円、4TBの「HDL-CE3.0」が2万6400円。
おもな仕様は、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応のLANポート×1、USBポート×2(miniBコネクター×1、Aコネクター×1)、LAN(RJ-45)×1。消費電力は最大32W、平均16W。45×138×168(幅×奥行き×高)mm。対応OSは、Windows 7/Vista/XP、Mac OSは10.4以降。
関連情報
(工藤 ひろえ)
2011/8/3 12:24
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