ブラザー工業、スカウター型ヘッドマウントディスプレーを事業化


 ブラザー工業株式会社は24日、ヘッドマウントディスプレー「AiRScouter(エアスカウター)」の事業化を決定したと発表した。目の前に半透明なディスプレーがあるような感覚で、実際の視野に重ねてPCやスマートフォンから出力された画面を閲覧できる。

 通常のディスプレーや紙でマニュアルを確認するために目線を移す必要がなく、画面を見ながら両手で作業ができることが特徴。このため、マニュアルの確認が必要な工場などの作業現場でのニーズを見込んでいる。

 仕組みとしては、光源部に高精細の液晶パネルを採用し、光源部からの画像をハーフミラーで反射させて目に投射する。1m先に16インチのフルカラー画面を見る場合と同様の視認性を実現するという。

 ディスプレー部分のサイズは75×40×35mm(横×奥行き×高さ)、ディスプレーとメガネフレームの重さは約106g。ディスプレーの表示解像度は800×600ピクセル。

 すでに日本電気(NEC)の現場業務向けウェアラブルコンピューター端末「Tele Scouter(テレスカウター)」のディスプレーとして採用が決定しており、今秋より子会社のブラザー販売を通じて出荷を開始する。


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(増田 覚)

2011/8/24 18:36