Google、カナダ薬局の広告掲載で米司法省に5億ドルの罰金支払い
米司法省は24日、Googleが米国の消費者向けにカナダのオンライン薬局のAdWords広告を掲載し、処方薬の違法輸入につながったとして、Googleが5億ドルの罰金を支払うことで合意したと発表した。5億ドルの罰金は過去最大規模で、Googleが問題となった広告掲載により得た売上と、カナダの業者が得た売上の合計にあたるという。
米司法省によると、米国外の薬局が処方薬を米国内の消費者に出荷することは一般的に連邦食品・医薬品・化粧品法違反にあたり、Googleは2003年にはこのことを認知しており、米国外の薬局のAdWords広告掲載は取りやめていたが、カナダの薬局については2009年まで掲載を続けていた。また、広告掲載の効果を高めるためのカスタマーサポートも、これらの業者に対して提供していた。
Googleではこうした事実を認め、5億ドルの罰金を支払うとともに、再発防止措置を講じることで米司法省と合意。Googleでは、2009年にこの問題に関する当局からの調査を受けた後、オンライン薬局の広告主に対しては連邦薬事委員会連合による認定プログラムを求めるなどの措置を実施しているという。
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(三柳 英樹)
2011/8/25 20:01
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