7月の節電サイト訪問者数は推定169万人、ビデオリサーチ調査


 株式会社ビデオリサーチインタラクティブは26日、5~7月度の節電関連サイト利用動向調査の結果を一部公表した。東京電力福島第一原子力発電所での事故発生発生以降、電力不足懸念の高まる夏期が近づくにつれ、節電関連サイトの訪問者も連動して増える傾向が分かった。7月の推定訪問者数は169万人だった。

 今回の調査で集計対象とした「節電関連サイト」は、内閣官房庁・経済産業省の「節電go.jp」のほか、Yahoo!JAPANの「節電・停電」、環境gooの「エコ知恵」、東京電力の「でんき予報」など合計9サイト。また、利用者数については、自宅内PCからインターネットにアクセスしているユーザーの推定値となっている。

 節電関連サイトの推定訪問者数を合計したところ、5月度が84万人だったのに対し、6月度は97万人、7月度は169万人へと増加した。また、推定視聴ページ数は5月度が240万ページ、6月度が283万ページだったが、7月度は993万ページと急増した。

5~7月度の節電関連サイト基本指標(プレスリリースより転載)

 7月単月の節電関連サイト地域別訪問者数シェアは、関東が51%ともっとも多かった。原発事故発生直後から、関東圏の電力不足が特に懸念されていた影響と見られる。続いて多かったのが近畿で19%。東北は10%で、3番目だった。

 また、8月8日から12日の平日5日間については、時間帯別訪問状況も調査した。1日のうちでもっとも気温が上がるとされる15~16時台になると、節電関連サイトの訪問者数はWeb全体の平均値(指数)と比較して約2倍近くに増加していた。また、在宅率の高まる21~22時台も、平均より高かったという。


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(森田 秀一)

2011/8/26 17:07