Youtube、動画編集機能をリリース~ビュー数やコメントを維持したまま編集可能


 Googleは9月14日(現地時間)、YouTube上で動画編集が可能になったとYoutube Blogで発表した。

 これまではYouTubeにアップロードした動画は公開・共有されるが、アップロード後の改変はできなかった。動画の尺を縮める、音声トラックを除去する、エフェクト効果を追加するなどの動画編集を行うには、アプリケーションを使って編集し、再度アップロードし直す必要があった。

 今回の動画編集機能追加により、YouTubeにアップロードした動画を、YouTube上の動画IDも維持したままYouTube上で編集することが可能になった。これにより、それまでのビュー数やコメント、外部サイトからのリンクも有効な状態で、動画の改変ができる。

 YouTubeでは「動画エディタ」機能を提供しているが、今回それに加えて、「動画を編集」機能を追加した。「動画を編集」機能を利用するには、アップロードした動画を表示した画面で、上のメニューから「動画を編集」をクリックする。

 「動画を編集」機能のうち、カット、回転、ブレ修正、音楽リミックスについては動画エディタ機能でも提供されていたが、新たに補助光、コントラスト、彩度、色温度の調整が可能になった。また、セピア、クロスプロセス、風刺漫画、ヒートマップなどの効果が付与できるようになった。

 処理前・処理後の画像は並べて表示されるため、画像編集の効果を並べて確認することができる。「動画を編集」機能のデモムービーも用意されているので、使う前に一度見ておくと何ができるかのイメージがつかめるだろう。

画面上の「動画を編集」ボタンをクリックするネオン(グリーン)のエフェクト
セピアのエフェクト補助光をプラスして、明るい絵に

従来からの「動画エディタ」機能では画像切り替えエフェクトなどが利用可能

 従来から提供されている動画エディタでは、動画編集、クリエイティブ動画とのリミックス、音楽トラックの追加、14種の画面切り替えエフェクトの4つのタブから希望の処理を選択する。

 動画編集では、さらに「カット」「回転」「効果」の3つのツールアイコンを選択する。カットは動画の不要な部分を削除し、回転は動画が傾いている場合に、傾きを補正。効果は、輝度とコントラスト調整、白黒に変換、動画撮影時の手ブレ軽減の3種の効果が用意されている。

動画一覧画面の上に、動画エディタというメニューが追加されている動画エディタを起動すると、アップロードした動画が一覧表示されるので、動画の右上の「+」をクリックして選択。画面下に選択した動画が表示される用意されたクリエイティブ動画をリミックスすることもできる
BGMに使える音楽も用意されている画面切り替えイフェクトは14種類動画編集ウィンドウでは、編集前と編集後の動画を並べてプレビューできる
動画の不要なフレームを削除する画面切り替えイフェクトを施す用意されたBGMを追加する。画面右下のバーで、音楽と動画の音声のリミックス指定ができる


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(工藤 ひろえ)

2011/9/15 16:06