Googleが死海文書をオンラインで公開、イスラエル博物館と提携で


 米Googleは26日、エルサレムのイスラエル博物館と提携し、「死海文書」をオンラインで公開したと発表した。専用サイトにアクセスすれば、無料で閲覧できる。

 紀元前3世紀から1世紀に書かれた死海文書は、これまで発見されたものの中で最古の聖書の写本群といわれている。イスラエル博物館の聖典聖堂で展示されており、キリスト教の誕生を始め、古代エルサレムの生活や宗教について知るための貴重な文献として扱われてきた。

 今回、Googleが公開したのは死海文書のうち5つの写本。いずれも一般的なカメラの約200倍以上という1200メガピクセルの高解像度カメラで撮影した。文字が書き込まれた羊皮紙の表面を拡大すると、シワや薄さを感じることもできる。また、写本の内容はインデックス化され、Googleのウェブ検索からもキーワード検索が行える。

 これまでGoogleは、ヤド・ヴァシェム・ホロコースト写真コレクションやマドリッド国立プラド美術館など、文化的や歴史的に重要な遺産をデジタル化し、世界中の人々がアクセスできるようにするプロジェクトを展開してきた。死海文書のデジタル化も、同様のプロジェクトの一環だとしている。


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(増田 覚)

2011/9/27 12:55