「Google Cloud SQL」発表、Google App EngineでSQLデータベース利用可能に


 米Googleは6日、Google App Engineの新サービス「Google Cloud SQL」を発表した。これは、MySQLとほぼ同等の機能を持つSQLデータベースのウェブサービスだ。現在、限定的プレビュー版として無料で利用できる。

 Google App Engineは、独自のキーバリューデータベースしか提供していなかったため、既存のウェブアプリケーションの多くが利用できない。また、企業が必要とするSQLデータベース機能を利用できないといった問題点があった。そのためGoogleはSQLデータベースを2011年中に提供することを公約していた。

 Google Cloud SQLは、MySQLのほとんどの機能をサポートしている。しかしいくつかサポートされていない機能もあり、そのリストが提供されている。動作しているMySQLバージョンは「5.1.58」。mysqldumpを使用して、データベースのインポート/エクスポートが可能だ。なお、Google App Engine内でのみ使用可能で、外部からの利用はできない。また、ニーズの大きいDjangoはサポートしていないとしている。

 大きな特徴として、MySQLデータベースをクラウドにホスティングでき、メンテナンスや管理の必要がないマネージドサービスであることが挙げられる。それでいてGoogle App Engineデータストアと同程度のパフォーマンスを提供するとしている。開発言語はJavaとPythonで、JDBCとDB-APIをサポートしている。

 現時点では機能が制限されているため、インスタンスサイズは最大10GBとなっている。Googleでは、現時点で2011年中にこのサービスに対して課金することはしないと約束し、それ以降に課金する場合には30日前に通知するとしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/10/7 11:49