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楽天、カナダの電子書籍事業者Koboを236億円で買収


 楽天株式会社は9日、電子書籍事業を運営するカナダのKoboを完全子会社化することを目的として、同社の株式を取得する方針を明らかにした。同日、取締役会で決議した。取得価額は約3億1500万ドル(約236億円)。カナダ政府の承認を経て、2012年第1四半期に買収が完了する予定。

 Koboは2009年8月に設立。カナダ、米国、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドなどで事業を展開し、100カ国以上のユーザーに電子書籍コンテンツを提供している。各国の書籍販売業者や小売業者との提携を通じて顧客を獲得することに特徴がある。

 例えばカナダではIndigo Books & Music、英国ではWH Smith、フランスではFNACといった各国における大手書籍販売チェーンと提携しているほか、WalmartやBestBuyといった小売業者を通じた販売チャネルも構築しているという。

 Koboの電子書籍コンテンツは、同社の専用端末「Kobo eReader」だけでなく、アプリを通じてiOS、Android、BlackBerry、Windows、Macからも閲覧することが可能。言語については英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、オランダ語に対応している。

 また、お気に入りのフレーズを友人と共有したり、同じ本を読んでいる人の感想を表示するソーシャル機能が好評といい、電子書籍事業者としては初めてFacebookとの提携を発表している。

 Koboを子会社化することにより楽天は、自社ブランドの電子書籍端末を持つだけでなく、北米・欧州を中心とした海外の出版社をはじめとする権利者や専用端末を販売する小売業者、製造委託先(ODM)などとのネットワークを得ることになる。今後、Koboの事業拡大を進めるとともに、日本を含む世界で展開する楽天グループのEC事業などのサービスとの融合を図る。


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(増田 覚)

2011/11/9 12:10