英語版Wikipediaのサイト閉鎖が終了、1億6200万人が訪問
英語版のWikipediaは19日、米国議会で審議されている著作権保護法案への抗議活動として行なっていた、サイトを24時間にわたって閉鎖する“ブラックアウト”を終了した。
米国の下院議会では、米国外でのオンライン著作権侵害行為を防止するための法案「SOPA(Stop Online Piracy Act)」が審議されており、上院議会でも同様の法案「PIPA(Protect IP Act)」が審議されている。これらの法案では、著作権侵害コンテンツへのアクセスを遮断する措置を米国内の企業にも求めていることから、インターネットの検閲につながるものだとして、多数のネット企業や組織などが反対を表明している。
Wikipediaを運営するウィキメディア財団は、SOPAおよびPIPAについての対応をWikipediaコミュニティで議論した結果、法案に抗議する意思を示すため、英語版Wikipediaのサイトを一時閉鎖する“ブラックアウト”を行うことを決定。米国東部時間1月18日午前0時(日本時間1月18日午後2時)から24時間、英語版Wikipediaのサイトは法案に抗議する特設ページにリダイレクトされた。
抗議活動終了後、英語版Wikipediaのサイトは通常通り閲覧できるようになり、各ページの上部には抗議活動への協力に感謝するバナーが表示されている。バナーのリンク先のページでは、Wikipediaのメッセージは1億6200万人以上に読まれたが、「SOPAとPIPAはまだ死んでいない」として、引き続き抗議活動への協力を求めている。
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(三柳 英樹)
2012/1/19 16:20
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