iKnow!、学習状況に応じたSkypeビデオ英会話サービス


 セレゴ・ジャパン株式会社は15日、同社が運営する英語学習サービス「iKnow!」において、Skypeのビデオ通話機能を使ってインストラクターと英会話できる「iKnow! LiVE」を開始した。

 インストラクターがiKnow!の学習状況を踏まえてレッスンをカスタマイズしてくれるのが特徴。iKnow!で覚えた単語やフレーズを使って英会話を行うため、学習内容を記憶に定着させるとともに、英語のコミュニケーション能力向上が図れるという。

 レッスン内容は単語やフレーズの発音チェックだけでなく、コンテンツ画像を使った例文作成や質問・応答、レベルに合わせた会話など、インストラクターがリードしていくかたちで進められる。

 iKnow! Liveのレッスン画面にiKnow!で学習するコンテンツを表示しながらトレーニングするため、学習内容を事前に用意したり、確認したりする手間もかからず、無理なくレッスンに臨めるという。

 iKnow! LiVEが利用可能な「プレミアムプラン」は月額1万円。3月末まではキャンペーンとして1カ月契約で月額6000円、6カ月契約で月額5300円。iKnow!の各種コンテンツ利用料も含まれる。iKnow!単体の月額料金「プレミアムプラン」は1000円。

レッスンは英語を公用語とするフィリピン人が担当

 インストラクターは約400人。いずれも英語を公用語とするフィリピン人の現役大学生や大学卒業生で、フィリピンのコールセンターで待機している。インストラクターは6週間から2カ月程度、英会話の教え方やiKnow! LiVEの仕組みの研修を受けている。

 レッスンは1回25分、月曜から日曜の1週間で3回まで受講できる。レッスン提供時間は午前10時から深夜1時まで、iKnow! LiVEにおいてレッスン開始1時間前までに予約すればよい。なお、インストラクターを選ぶことはできない。

 利用環境はPC(マイク内蔵もしくはヘッドセットが必要)のみで、スマートフォンおよびタブレット端末はサポートしていない。また、あらかじめSkypeをインストールしておく必要がある。

 ユーザーはレッスン時間前にiKnow!のホーム画面からレッスン画面を開き、Skypeにログインする。レッスン時間になると、インストラクターから「Skype コール」がかかってくる仕組み。

“丸ごと英語学習”で既存のSkype英会話サービスと差別化

セレゴ・ジャパンのエリック・ヤング代表取締役社長CEO

 セレゴ・ジャパンは2011年1月にiKnow!を開始。基礎英語、ビジネス英語、ライフスタイル&カンバセーション、テスト対策といったコースを用意しており、学習レベルに応じて音声、画像、例文を使いながら学べるようになっている。

 問題の正解・不正解だけでなく、問題の難易度や過去のパフォーマンス、前回の学習から現在までの時間など、ユーザーごとの学習状況に応じて問題を出題することで、記憶の定着を図る学習メカニズムが特徴だ。

 今回スタートしたiKnow! LiVEのように、Skypeを活用した英会話サービスはほかにもあるが、セレゴ・ジャパンのエリック・ヤング代表取締役社長CEOは、自社サービスの強みについてこう説明する。

 「iKnow!の学習状況に応じてレッスンできるので効率的に学べる。英会話以外のコンテンツも充実していて、PCで単語やフレーズを学んだり、スマートフォンで隙間時間を有効活用できる。英会話に対応し、基礎から実践までを丸ごと学べるようになった。」

 セレゴ・ジャパンは今後、3年以内にiKnow! LiVEのユーザー10万人、iKnow!のユーザー100万人を目指す。また、今後は法人向けにiKnow! LiVEを提供することも検討するという。

英会話に対応したことでまるごと英語サービスを提供していくというiKnow!の学習パターン例

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(増田 覚)

2012/3/15 16:14