みんなの“好き”でリアルな順位を、ソーシャルランキング「LikePass」


 株式会社LikePassは10日、「好き」という感情をベースにしたソーシャルランキングを作成できるサービス「LikePass」のiPhoneアプリを公開した。App Storeから無料でダウンロードできる。利用するにはFacebookアカウントでログインする必要がある。

 LikePassではテーマごとに「チャンネル」を用意しており、チャンネルに応じて写真を次々と表示する。ユーザーは写真に対して「Like」か「Pass」を選び、全ユーザーが「Like」した総数をもとに、リアルタイムでランキングを生成していく。

LikePassのトップページLikePassの「チャンネル」リスト

 例えば「Fashionista in J.LEAGUE」というチャンネルでは、Jリーグの協力によりJリーグ選手のプロフィール写真をランダムに表示。ユーザーの「Like」が多い順に、「イケメンJリーガー」ランキングを決める。

 ユーザーが写真を投稿可能なチャンネルも用意する。例えば「I Love Sweets」「in My Room」「I Want!」といったチャンネルを設け、ユーザーからの投稿をもとにしたランキングを作っていく。

 ユーザーの投稿は「Like」や「Pass」のほかに、500文字までのコメントや、Facebookチェックインを活用した位置情報を投稿することが可能。投稿した内容はFacebookとも共有できる。

単純だけど止まらない

LikePassの中村武士社長

 1枚の写真をジャッジする機会は1度だけ。「Like」した写真は「My Like」フォルダーに保存されるが、「Pass」した写真はランキングに表示されない限り、二度と閲覧できない仕組み。LikePassの中村武士社長は「単純だけど止まらないサービス」と話す。

 従来のランキングとは「リアルさが違う」と強調する。「通常のランキングはアンケート対象が10項目に限定されたり、評価する人が限られる。しかし、LikePassはすべての投稿がアンケートの対象となり、より多くの人によってリアルなランキングが作れる」。

 また、Facebookアカウントと連携したことも、リアルなランキング作りに欠かせなかったと語る。「実名ベースのFacebookアカウントでログインすることで、『Like』やコメントのクオリティを担保することにつながる」。

 収益面では広告収入を見込んでおり、人気の高いチャンネルへのバナー広告掲載のほかに、チャンネル自体の販売も想定している。例えば、化粧品メーカーが「ヘアスタイル」のチャンネルを作って写真の投稿を募ることで、ブランディングにつなげられるという。

 さらに、ユーザーが投稿した「Like」や「Pass」をもとに嗜好を分析し、ユーザーごとに最適化した広告を配信することも検討中だ。

 今回公開したiPhoneアプリは日本語と英語に対応し、90カ国で公開するなど当初からグローバル展開を視野に入れている。5月にはAndroidアプリ、6月にはウェブサイトを公開し、ユーザー数は半年で30万人、1年後に100万人を目指すという。

「Like」した写真を保存できる「My Like」フォルダーユーザーが「Like」した総数をもとに生成されるランキング

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(増田 覚)

2012/4/10 12:00