FacebookがInstagramを約10億ドルで買収、Instagramは独立サービスとして継続


 米Facebookは9日、モバイル写真共有サービスの米Instagramを約10億ドルで買収することを発表した。

 買収は現金とFacebookの株式によって行われ、買収契約締結手続き完了は今四半期中を予定している。Instagramは買収後も、Facebookとは独立したサービスとして継続するとしている。

 Instagramは約2年前に設立されて以来、iOS版写真共有アプリを提供。写真をきれいに撮影して共有するためのサービスとして圧倒的な人気を得ていた。また、長い間iOS版のみ提供していたが、先週にはついにAndroid版がリリースされたことが大きな話題となっている。

 Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOはこの件について声明を発表。Facebookの写真共有サービスとInstagramの関係について「これらはお互いを補い合う異なるユーザー体験である」と述べ、Facebookのサービスと統合せずに両者を別々に発展させていくことが重要だとの考えを明らかにした。

 そのために、Instagramの重要な特色の1つであるFacebook以外のソーシャルネットワークに投稿する仕組み、独自のソーシャルネットワークとしてFacebookの友人以外とも繋がりを持てる仕組みを維持し続けるという。

 その上で、InstagramからFacebookが学ぶことによって、Facebookの他のサービスにもInstagramに似た機能を組み込んでいく考えだ。

 さらに、Facebookのエンジニアリングチームが、Instagramの成長を維持するためのインフラを整えるとも説明している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/4/10 11:31