Sonyの「賢い腕時計」米国発売、ポケットのAndroidスマートフォンと連携


 米Sony Mobile Communicationsは12日、Androidスマートフォンと連動する腕時計「SmartWatch」を発売したと発表した。ポケットや鞄の中のスマートフォンとBluetooth 3.0で通信し、Twitterやメール、電話などの機能を腕時計画面のタッチやスワイプ操作で行える。米国のSony Storeで同日より149.99ドルで販売。他の小売店での販売は近日中に発表予定だ。

 この製品は、Androidスマートフォンをより賢くするための拡張機器「Smart Extras」を開発するという、同社の戦略の一部だとしている。

SmartWatch

 SmartWatchは、1.3インチOLED(有機EL)ディスプレイ(解像度128×128ピクセル)の中に、メッセージを表示する。SMS、Gmail、カレンダー、Twitter、Facebook、音楽プレーヤー、電話操作、留守電操作が含まれる。また、Google Playの対応アプリを自分流にカスタマイズできるという。Android 2.1以上に対応している。

 充電はUSB端子で行い、1回の充電で4日間持続する。英語、日本語のほかに12カ国語サポートしている。

 SmartWatchは防じん防水で、後部にクリップが付いているため、腕以外に服やベルトに装着することもできる。標準リストバンドは黒のラバーだが、変更も可能。色はピンク、ホワイト、ミント、グレー、ブルーのラインアップがある。

 SmartWatchは、今年1月の「2012 International CES」で発表されていた。さらに言えば、この種の「賢い腕時計」はこれが初めてではなく、2010年にほぼ似たコンセプトの「LiveView」を発売し、現在も米Amazon.comで54.99ドルで販売されている。

 発表時点でのわずかな評判では、腕時計としておしゃれとは言えないという意見も見られる。確かに、いわゆるギークでない人には敬遠されかねないデザインと言えるかもしれない。しかしスマートフォンの持ちにくさ、大きさを考えると、特に女性などにはSmartWatchのような機能を補う製品にまだ開発の余地があるかもしれない。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/4/13 12:55