タブレットで生活サービス提供、ケイ・オプティコム「eoスマートリンク」


 株式会社ケイ・オプティコムは、FTTHサービス「eo光ネット」の利用者向けに、タブレット端末により各種生活サービスを提供する「eoスマートリンク」を6月1日に開始する。タブレット端末には、9.4型のAndroidタブレット「Sony Tablet」をeoスマートリンク仕様にした「eoスマートリンクタブレット」を利用する。

 サービス料金は、ウイルス対策などの機能がパックになった「eoスマートリンクプレミアムパック」が月額300円。同パックとeo光ネットを2年間利用する条件でタブレットの端末代金が割引となり、割引適用時のタブレットの代金は月額680円(24回払い。一括払いの場合は1万6320円)。eo光ネットの利用料に加えて、月額980円でタブレット端末と各種サービスが利用可能となる。

サービスに利用する「eoスマートタブレット」提供価格

 「eoスマートタブレット」のホーム画面には、時計やカレンダー、天気予報、ニュース、鉄道の運行情報などのウィジェットが表示され、周囲に「生活情報」「お買い物」「ヘルスケア」など各サービスのアイコンが配置される。タブレット端末は「Google Play」に対応しており、各種アプリのインストールも可能。

 サービス開始時点では、家事代行サービスや宅配クリーニングなどの生活関連サービスや、大阪市中央卸売市場本場による生鮮品の通販などのECサービス、「TSUTAYA TV」「電子貸本Renta! for eo」などのエンターテインメントサービスなど、24社と連携した27のサービスを提供。また、高機能学習リモコン「iRemocon」により家庭内の各種家電をコントロールできるサービスや、スマートコンセントや電力計測ユニットにより電気使用量をグラフで表示するサービスなどの「ホームICTサービス」も提供する。

タブレットのホーム画面提供する主要サービス

 各サービスの代金決済についても、ケイ・オプティコムがeo光ネットの料金とまとめて決済できる決済機能をサービス事業者各社に提供。今後さらにサービス提供事業者を拡大していくとしている。

 ケイ・オプティコムの藤野隆雄代表取締役社長は、「関西は当社とNTT、CATVの競争により、最もブロードバンドの普及率が高い地域であり、それだけ加入者が飽和状態に達するのも早いと考えられる」として、価格競争だけでなくFTTHならではのサービスを提供していくことが必要との観点から、今回のサービスを開始すると説明した。

 サービスプラットフォームとしても、通常のAndroidアプリを開発するノウハウがあれば、ケイ・オプティコムによる代金決済の仕組みを組み込むだけで決済まで可能となり、事業者が参入しやすいオープンなプラットフォームとなっていると説明。現状では動作確認などの問題から利用端末が限られているが、将来的には端末も含めてさらにオープンなプラットフォームにしていきたいとした。

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(三柳 英樹)

2012/5/23 19:26