○○な人の声を気軽に聞ける、セルフ型格安ネットリサーチ「mind sonar」


 株式会社フィルモア・アドバイザリーは1日、リサーチしたい対象者を探し、スマートフォンでアンケートを実施できるサービス「mind sonar」を開始した。同社が持つ約2万人のモニターの中から該当者を探し出し、スマートフォン経由の調査を実施できる。

mind sonarのトップ画面

 調査を行うにはまず、サイト上で「○○を××な人」とターゲットの抽出条件を入力する。「○○」の部分は自由に入力できるほか、「××」の部分は「持っている」「好きな」「持っていない」「嫌いな」といったテンプレートの中から選ぶ。

 その上で、「ソナーを開始する」というボタンをクリックすると、アンケートモニターに対して「○○を××な人」という質問が送付される。「ソナー」とは、対象者の条件抽出ができる機能。ネットリサーチでいうスクリーニングと同じ目的だ。

 ソナーで該当者を見つけ出すと、最大20問のアンケートを実施できる。アンケート結果はサイト上で閲覧したり、Excel形式でのダウンロードが可能。Excelデータにはモニターの属性情報(性別、年代、居住の都道府県、職業)が表示される。

アンケート実施画面

 料金は事前購入するポイントで支払う。1万5000円、3万円、10万円の3プランがあり、1ポイントあたり10~15円で、購入金額により異なる。ソナーを行うには50ポイント、アンケートを行うには回答者の母数によらず1問あたり一律100ポイントが必要。

 現在はリリース記念として、アカウント登録者にもれなく300ポイントをプレゼントしている。また、ユーザーを1人紹介すると、50ポイントをプレゼントするキャンペーンも実施中だ。

 サービスを運営するフィルモア・アドバイザリー代表取締役社長の森航介氏によれば、mind sonarの特徴は「気軽に市場調査が実施できること」。従来のネットリサーチと比べると、料金面では最大100分の1程度で実施できるとアピールする。

 「ネットリサーチ会社の多くは、設問を作ったり、法人への営業を行う人件費がかかっている。それに対してmind sonarでは、調査該当者を探したり、設問を作るのはユーザー。いわばセルフ型のリサーチサービスなので低価格で実施できる。」

料金プランと利用イメージ

 mind sonarの主なターゲットは、新商品や新サービスを企画しているベンチャー企業やマーケター。森氏は「ウェブで調べ物をするような感覚で使ってもらえれば。『○○な人の声が聞きたい』という潜在的にありふれたニーズを掘り起こしたい」と話している。

 サービス開始に伴い、約42万人のアンケートモニターサイト「Qzoo(キューズー)」を運営する株式会社ゲインと資本・業務提携することで合意。今後はモニターの連携によるサービス規模を図る。近日中には回答者にチャットで質問できる機能をリリースする予定。


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(増田 覚)

2012/6/1 14:19