Android向けFirefoxのリニューアル最新版公開、パフォーマンス向上とUI刷新


Android向けFirefox

 Mozillaは26日、Android向けFirefox(Firefox for Android)の最新版となるバージョン14を公開した。FirefoxをAndroidに最適化するため、抜本的に設計を見直して開発した最初のバージョンとなり、パフォーマンスの向上やユーザーインターフェイスの刷新が図られている。対応OSはAndroid 2.2以上。

 Mozillaでは、2011年3月に最初のAndroid向けFirefoxをリリースしているが、これまでのバージョンではデスクトップ版と同じエンジンを使用し、XULを使ってAndroid向けのユーザーインターフェイスを実装していた。このため、デスクトップ版との互換性は高いが、パフォーマンス面などに問題があり、Mozillaでは抜本的な設計の見直しを行い、Androidに最適化したFirefoxの開発を続けていた。

 今回公開された新バージョンは、AndroidネイティブのJavaでゼロからユーザーインターフェイスを書き直すとともに、マルチスレッド化により応答性を向上。また、ユーザーから要望の高かったAndroid版のFlashもサポートした。

 ユーザーインターフェイスについては、片手でも使いやすくするためメニューを右上に配置するなど、従来のインターフェイスを刷新。数文字の入力でブックマークや履歴にアクセスできるスマートスクリーンや、デスクトップ版のFirefoxと環境を同期できるFirefox Sync、アドオンによるカスタマイズなどの機能は従来通り利用できる。

 パフォーマンス面では、HTML5 CanvasではデフォルトブラウザーやFirefox 10に比べて3倍以上高速化。起動時間も従来から高速化した。また、プライバシーの面では、トラッキングクッキーを拒否する仕組みの「Do Not Track」に対応。パスワードを暗号化して保存するマスターパスワード機能も備える。

メニューボタンが右上にタブ画面アドオンマネージャ

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(三柳 英樹)

2012/6/27 00:00