Hack For Japan、復旧・復興支援制度APIの活用サービスをテスト公開


 震災復興のためのIT開発を支援するコミュニティ「Hack For Japan」は9日、先月開催した「復旧・復興支援データベースAPIハッカソン」から生まれたプロジェクトをテスト公開したと発表した。

 復旧・復興支援データベースAPIハッカソンは、6月2日に経済産業省および三菱総合研究所との共同で開催されたもの。復興庁などが開設したサイト「復旧・復興支援制度情報」において公開されたデータベースAPIを活用し、同制度を分かりやすく、入手しやすいかたちで提供するサービスを開発することが目的。開発者のほか、被災者の支援制度申請をサポートする税理士や行政書士など44名が参加した。

 Hack For Japanは今回、同ハッカソンから生まれたプロジェクトのうち、現時点でテスト公開されている3つのプロジェクトを紹介している。具体的には、表記の違いによる検索結果の差異を解消する「ノーマライズ検索」、復旧・復興支援制度情報のサイト上では文字だけで提供されている内容を図版などを用いて分かりやすくスライド化する「わかる! 支援制度」、登録された支援制度を自動的につぶやく「支援制度ツイート」というものだ。

 なお、これらのプロジェクトはあくまでもテスト版であり、完成に向けて随時アップデートが図られているという。また、Hack For Japanでは、今回のハッカソンで得られたデータベースやAPIに対する要望をとりまとめ、経済産業省に提出する予定だとしている。


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(永沢 茂)

2012/7/10 06:00