BIGLOBEがNFC活用アプリ公開、ペットのプロフィールが表示されるICタグも


 NECビッグローブ株式会社(BIGLOBE)は12日、NFCを活用した3サービスを提供開始すると発表した。NFC対応のAndroidアプリ2種を公開したほか、NFCを活用してペットのプロフィール情報を表示できるICタグをテスト配布する。

 NFC(Near Field Communication)は、13.56MHzの周波数を使った近距離無線通信の規格。Android 4.0がNFCに対応したことで、今後、NFC機能搭載スマートフォンの世界的な普及が予想されるという。

 BIGLOBEが公開したAndroidアプリは、NFCのICタグを読み取る「リーダー機能」を活用した「SmilePass Tag Reader」と、同じく相互に情報を交換する「ピア・ツー・ピア機能」を活用した「SmilePass アドレス交換」。いずれも、Android 2.3.3以上のNFC機能搭載端末に対応しており、Google Playより無償でダウンロードできる。

SmilePass Tag ReaderSmilePass アドレス交換

 SmilePass Tag Readerでは、NFC対応のICタグやICカードに端末をかざすことで、指定されたウェブサイトや、Twitterなど他のサービスと組み合わせたオリジナル画面を表示させられる。例えば、ICタグを埋め込んだポスターからウェブの詳細ページを表示してクーポンを発行するといった利用が考えられる。このほか、ICカードリーダー機能もあり、SuicaやEdyなどのICカードをかざすと、残高を表示するとともに、そのICカードを読むことができるアプリをお勧めする。

 一方、SmilePass アドレス交換は、NFC対応の端末同士を近づけることで、登録している連絡先情報を渡せるアプリだ。NFCでのアドレス交換に対応している情報は、Facebook、Twitter、mixi、LinkedInの各IDと任意のURL。受信側端末にアプリをインストールしたり、読取用アプリを起動する必要がないのが、赤外線通信や他のアプリを使った方法と異なるという。

 3つめのサービスは、NFC対応のペット専用ICタグ。これにNFC対応端末をかざすことでペットのプロフィール情報を表示できる。13日より台湾で開催されるペット関連展示会「Pets TAIPEI 2012」で配布し、テストマーケティングを行う。表示されるプロフィールは、ペット専用SNS「Pet Smile」に登録されている情報。ペットが迷子になった時やペットの自己紹介に活用できるとしている。


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(永沢 茂)

2012/7/12 15:03