翻訳精度が高いアプリは「ドコモ通訳電話」、MMD研究所調査


 MMD研究所は、夏季休暇の海外旅行シーズンに向けて、各社のスマートフォンによる翻訳アプリの精度について、実験結果を発表した。調査は、7月11日~17日に行われた。

 調査対象となったアプリは、Google翻訳(Android、iOS)、ドコモ通訳電話(ドコモ向け、Android)、VoiceTra(Android、iOS)、Vocre(iOS)、旅行翻訳機(Android)で、いずれも無料。また翻訳精度の対象言語は、英語、中国語、韓国語の3言語。これは、日本人海外旅行者数が多い、上位3カ国の言語として選ばれた。

 調査は、それぞれの翻訳アプリに対して、「海外旅行」「ビジネス」「緊急時」を想定した文章を翻訳させた。その結果、スコア平均でトップとなったのは「ドコモ通訳電話」。同調査では、「日本語の音声認識の質が高く、音声読み取りについて、認識できない文章が他アプリに比べて少ないことが要因の1つ」と評価している。言語別に見ると、英語では「VoiceTra」、中国語と韓国語は「ドコモ通訳電話」がトップのスコアを記録した。

 なお同調査では、音声認識による翻訳がテストされており、そもそも認識しない場合は0点、読み上げた文章が認識されても翻訳内容がマッチせず意味が通じなければ1点、音声認識が成功し翻訳が不自然なものの意味が通じれば2点、音声認識が成功し翻訳も自然であれば3点となる。評価は、通訳担当者などを派遣する企業のサイマリンガルが協力している。


関連情報

(関口 聖)

2012/7/23 18:08