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ヤフーが金融事業に参入、サイバーエージェントFXを買収

 ヤフー株式会社は12日、FXサービス事業を行う株式会社サイバーエージェントFXを買収すると発表した。ヤフーが金融事業に本格参入するのは初となる。買収総額は210億円。ヤフーがサイバーエージェントFXの全株式を取得し、完全子会社化する。株式譲渡日は2013年1月31日の予定。

 サイバーエージェントFXは、株式会社サイバーエージェントの100%子会社としてFXサービスを提供している企業。ヤフーでは、決済・金融事業を今後の事業の柱にしたいと考えているとして、従来はYahoo!ウォレットなど決済事業が中心となっていたが、金融事業の中でも成長分野の1つであるFX事業に参入するべく、サイバーエージェントFXを完全子会社化することにしたと説明。サイバーエージェントFXの強みであるスマートフォンの取引ツールを活用し、「スマートフォンファースト」を事業方針に掲げるヤフーがスマートフォンでの利用者増加をさらに推進していくとしている。

 また、Yahoo! JAPANの既存事業とのシナジーとしては、取り引きのたびにYahoo!ポイントが貯まるようにするなどの施策や、Yahoo! JAPANの集客力を活用した効果的なプロモーションを行うことで、サイバーエージェントFXの利用者増につなげていく。

 サイバーエージェントでは、「選択と集中」という観点からサイバーエージェントFXの株式をヤフーに譲渡すると説明。サイバーエージェントでは「Ameba」を注力事業とし、インターネット広告事業、ソーシャルアプリケーションプロバイダー事業、投資育成事業に絞り事業展開していくとしている。

(三柳 英樹)