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Facebook、プライバシー管理機能強化のアップデートを年内に実施

 Facebookは12日、ユーザーが投稿したコンテンツの共有範囲を簡単に確認・設定できる機能など、プライバシー管理機能を強化するアップデートを実施すると発表した。アップデートは2012年末にリリースが開始される予定としている。

 これまで、Facebookのプライバシーとタイムラインの設定を変更したい場合には、現在の動作を中断してページを移動する必要があったが、アップデートではFacebookのページ最上部にあるツールバーに「プライバシーショートカット」を追加。ショートカットから「私のコンテンツを見ることができる人」「私に連絡を取ることができる人」「迷惑行為を防止する方法」といった設定がその場で行えるようになり、ヘルプセンターにもアクセスできる。

プライバシーショートカット

 また、Facebookアプリの利用を開始する際に、これまでは「ユーザー情報の利用許可」と「Facebookへの投稿許可」の2つの許可要求が同時に表示されていたが、アップデート後はこの2つの要求を分離。例えば、音楽アプリに公開プロフィールや友達リストへのアクセスは許可しても、今聴いている音楽をアプリが自動的にFacebookに投稿する機能は許可しないといった対応が可能になる。

 一方、Facebookの検索バーに名前を入力して見つけることができるユーザーを管理する「私のタイムラインを名前で検索できる人」という設定については廃止する。Facebookでは、提供するサービスの種類が増えた現在では、設定できる範囲が非常に限られたものになっており、サイト上で他の方法を使えばユーザーの検索が可能になっているため、現在この機能を利用していないユーザーから順次設定を削除。代わりに、状況に応じて利用できる新しいツールを構築するとしている。

 Facebookに投稿したコンテンツの確認や、タイムラインに表示するものを選択できるツール「アクティビティログ」については、ナビゲーションメニューを刷新。「いいね!」やコメントしたコンテンツ、写真、自分がタグ付けされた投稿など、自分のFacebookでの活動を簡単に確認できるようにした。

 また、「自分のタイムラインでは非表示になっているが、Facebookの他の場所では表示されている、自分がタグ付けされた公開写真」といった条件を設定して、コンテンツを確認できるフィルター機能を追加。自分がタグ付けされた複数の写真に対して、まとめて投稿者に削除を依頼するツールも提供する。

(三柳 英樹)