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一見何か分からない電源タップ、Cerevoが試作、Wi-Fiでスマホから操作可能

 PCレスUstream配信機などを手がける株式会社Cerevoは7日、無線LAN経由でリモートコントロールでき、デザイン性も重視した電源タップ「OTTO」を開発したと発表した。米国ラスベガスで8日から開催される「2013 International CES」で試作機を展示する。

「OTTO」のプロトタイプ。プロダクトデザイナーは柳澤郷司氏

 OTTOは、AC100Vの差し込み口を8個備えた電源タップ。IEEE 802.11b/gの無線LAN機能を備えており、Android/iPhoneアプリからインターネット経由で8つの差し込み口すべてを独立してコントロール可能だ。通電のオン/オフに加え、うち2口については調光機能にも対応する。調光に対応した照明機器を接続することで明るさを調整できる。定格容量は15A・125V、合計1500Wまで。

 また、Cerevoによると、「乱雑になりがちな電源タップ周辺を改革し、存在そのものがインテリアとなりうるようなスマート電源タップ」だとして、一見して電源タップであることが分からないデザインとした。

 開発中のプロトタイプは、大きさが411×248×109mm(幅×奥行×高さ)と巨大で、白くて平べったい楕円形の丸みを帯びた形をしている。これは接続する電源アダプターなども含めてカバーで覆い隠す構造にしているため。内部はMacBook ProタイプのACアダプターを4個、iPhone/iPadタイプのACアダプターを4個収納できるような差し込み口配置になっている。上部にはくぼみがあり、小さな楕円形の穴が空いている。ここにスマートフォンを置き、充電ケーブルの先だけを外に出して充電しておくといった使い方も可能だとしている。

「OTTO」のスマートフォンアプリ
「OTTO」内部の配置

 Cerevoでは、同社自身が運営するクラウドファンディングサービス「Cerevo DASH」において、OTTOの商品化に向けたクラウドファンディングを近日開始。購入希望者が集まれば、今年8~9月ごろに発売する予定だ。価格は1万6000円前後が目標。個人宅のリビングなどのほか、企業の会議室などでの利用にも合うとしている。

(永沢 茂)