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ネット通販の代引き配達で偽物や粗悪品が届くトラブルが多発! 国民生活センターが注意喚起

 独立行政法人国民生活センターは8月20日、インターネット通販における偽物や粗悪品に関する相談で、代金引換サービス(代引き)の利用によるトラブルが増加しているとして、注意喚起を実施した。同センターでは、2023年4月にも同様の注意喚起を実施しているが、依然として相談が寄せられているという。

 代引き配達では、消費者は宅配事業者に代金を支払って荷物を受け取るため、事前に代金を支払ったのに商品が届かないといったトラブルはなく、クレジットカード情報などを販売サイトに入力する必要もないため、気軽に利用できる点がメリットとされている。

 しかし、同センターには「届いた商品が広告と異なり、偽物(粗悪品)だった」「返金を求めたいが販売サイトと連絡が取れない」といった相談が多く寄せられているという。販売サイトと連絡が取れない場合であっても、代引き配達を請け負った宅配事業者に商品代金の返金や補償を求めることは難しく、解決が困難になってしまう。

 相談事例として、「大手家電メーカーのロゴが掲載されている広告を見てポータブルファンヒーターを代引き配達で注文したが、メーカーと無関係の品物だった」や、「SNSの広告から有名スポーツメーカー製のセーターを代引き配達で購入したが、偽物だった。注文時に最終確認画面がなく、販売サイトの連絡先も不明である」などが紹介されている。

 同センターでは、注文前に販売サイトの住所、連絡先等を確認するとともに、商品が大幅に値引きされているなど、少しでも怪しいと思ったら注文しないことや、代引き配達の仕組みや特徴を理解して利用するよう呼びかけている。

 また、不安に思った場合やトラブルになった場合には、最寄りの消費生活センターや、消費者ホットライン「188(いやや!)」番に相談するように案内している。

代引き配達を利用したネット通販トラブルにご注意!(国民生活センターの啓発資料)