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SNS広告から“お試し”のはずが…意図せぬサブスク契約のトラブルに国民生活センターが注意喚起

 独立行政法人国民生活センターは、SNSの広告で見つけた占いサイトが意図せぬサブスク契約になっていたが、解約方法が分からないという海外事業者とのサブスクリプション契約に関するトラブルについて、注意を呼び掛ける情報を発表した。

 公開している相談事例では、SNSの広告を見て3日間で約200円のトライアルを申し込んだが、後日請求を確認したところサブスク代金約6000円が引き落とされていた、というものや、SNS広告を見て契約したフィットネスアプリを契約したつもりだったが、サブスク代金約7000円が毎月引き落とされていることに気付いた、というものがある。

 SNS広告をきっかけにした以外のパターンによる相談事例もある。友人が携帯電話を紛失し、探し方を調べていて発見した位置情報が検索できるサイトに、自分のメールアドレスを登録して1回の利用料金を支払ったところ、知らない間にサブスク契約になっていて毎月3000円が引き落とされていた、というもの。

 いずれの相談事例でも「解約方法がわからない」ために困っているという点が共通しており、海外の事業者のため、問い合わせ対応も難しいことが多くなっている。

最初はトライアルでも、サブスクに自動移行する契約がある

 同センターでは消費者へのアドバイスとして、SNSの広告からアクセスしたアプリやサイトは、登録する前に利用規約などを確認するようにとしている。トライアルのつもりで利用しても、一定期間内に解約しなければサブスクに移行する契約になっている場合があるため、契約条件や解約方法を確認したおき、継続のつもりがなければ期間内に解約手続きをすることが必要となる。

 なお、ウェブサイトやアプリの画面は日本語でも、事業者は海外で、問い合わせ対応などが困難な場合もあることに注意が必要だという。また、クレジットカード会社などからの請求をこまめに確認し、身に覚えのない請求や引き落としがないか確認することが重要となる。

 事業者への連絡方法が分からない場合や、不安に思った場合は、消費生活センターや越境消費者センター、または消費者ホットライン「188」(いやや!)番に相談するようにとしている。