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フードデリバリー利用時には地図のピンの位置を確認! 国民生活センターが「食事宅配に関する消費者トラブル」に注意喚起

 独立行政法人国民生活センターは、インターネット通販による食事宅配に関する相談が多く寄せられているとして、注意喚起を行っている。

 同センターがいう食事宅配には、飲食店の料理のデリバリーや定期契約による飲食物の宅配サービスなどが含まれるが、大きく「1回限りの食事宅配」と「定期コースの食事宅配」に分類し、それぞれのサービス形態の特徴や相談事例を紹介しながら、消費者へアドバイスを提供している。

1回限りの食事宅配は、注文時に細かな確認・連絡を

 ウェブサイトやアプリから注文し、その都度、食べたい料理を配達してもらうサービス。飲食店が提供するサービスと、フードデリバリー会社が提供するサービスの、2つのパターンがみられる。

 相談事例としては、「配達員が道に迷い自動キャンセルになってしまったが、返金されていない」「配達員からの電話に折り返したのに連絡が取れずキャンセルになり、費用も請求された」「届いた商品が注文したメニューと違うのでお店に電話した。返金希望だが飲食店から返金しないと言われた」などが紹介されている。

 同センターは、このようなトラブルを防止するために、サービスの利用前には、利用規約やサービスの使い方、配達員との連絡手段、トラブルに遭った際の問い合わせ先などを確認するよう呼び掛けている。また、注文時には、建物名や部屋番号まで正確に住所を入力すること、住所以外にも建物の外観や入口の場所などの情報を補足すること、地図上のピンの位置があっているか確認すること、希望する受取方法(置き配/対面)を確認することで、配達ミスなどのトラブルを防げるとしている。

 また、注文後から受け取りまでの間、一定時間内に対応がない場合や、受け取れない場合には、キャンセル扱いになり代金を請求される可能性があるため、配達員からの連絡にはすぐ対応し、対面での受け取りの場合には待機しておく必要がある。万一トラブルが発生した場合には、サービスのウェブサイトやアプリから運営事業者に連絡すると、対応が早い可能性があるとしている。

定期コースの食事宅配は、量などの確認と家族での情報共有を

 冷蔵又は冷凍弁当や総菜を週単位や月単位で届けるサービス。初回の料金や1食あたりの値段が安くなる代わりに、購入回数が指定されている場合や解約するまで契約が続く場合がある。

 定期コースの食事宅配に関する相談事例としては、「冷凍庫に入りきらないため解約したい」「家族が購入を知らず商品を受け取り拒否してしまった」などが紹介されている。

 このようなトラブルを防ぐため、注文前に、1回で配達される個数や購入回数、注文の変更・解約条件、配達日を確認しておく必要があるとしている。また、契約者が不在の際にも受け取れるよう、事前に同居の家族などに伝えておくことも大切だとしている。