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「南海トラフ地震災害義援金」募集をかたるメールなど、地震に便乗した詐欺トラブルに国民生活センターが注意喚起

 独立行政法人国民生活センターは、「南海トラフ地震災害義援金をクレジットカード決済によるオンラインで募集する」といった不審なメールが届いた、という相談が寄せられているとして、注意喚起を実施した。

 紹介されている50代男性からの相談事例では、南海トラフ地震災害義援金をクレジットカード決済によるオンラインで募集するとのメールが届いたが、寄付先として案内されていたネットバンキング口座の名義が個人名だったのを、不審に感じたという。実際に届いたメールとして、以下の文面が紹介されている。

件名:【義援金受付】2024年 南海トラフ地震災害義援金について

地震災害義援金

2024年 南海トラフ地震災害義援金の募集について

このたびの、2024年 南海トラフ地震により被害にあわれた皆様に謹んでお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧を、心よりお祈り申しあげます。

当社はこの災害により被害を受けられた方々を支援すべく、下記内容にて募金を受け付けております。皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

【受付期間】2024年8月10日(土)~2024年8月31日(土)まで
【お申し込み方法】クレジットカード決済によるオンライン募金
【寄付先】●●●●●●●●●●●●●●
銀行名・●●●●●●●●●●●●●●
支店名・●●●●●●●●●●●●●●
支店番号・●●●●●●●●●●●●●●
口座番号・●●●●●●●●●●●●●●
フリガナ●●●●●●●●●●●●●●

(国民生活センターの発表情報より一部抜粋 原文ママ)

実際に届いたメール(国民生活センターの発表情報より)

 同センターは、地震発生後は被災地域、被災地域以外にかかわらず、地震に便乗した詐欺的トラブルや悪質商法が多数発生するため、注意が必要だとしている。また、公的機関が、個別にメールや電話などで義援金や寄付を求めることはないとした上で、公的機関を名乗って連絡が来た場合でも決して支払わないよう呼び掛けている。

 さらに、不安に思った場合は消費生活センターや警察に相談するようにとして、消費者ホットライン「188(いやや!)」番を紹介している。