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楽天市場、生鮮食品の海外販売サービス開始、まずは香港から

 楽天株式会社は17日、「楽天市場」の海外販売サービス「Rakuten Global Market」において、生鮮食品を保冷輸送する国際間小口保冷輸送を活用し、香港のユーザー向けに海産物の販売を開始した。ヤマト運輸と全日本空輸(ANA)が2012年11月から共同展開している沖縄国際物流ハブを利用する。

 生鮮食品の海外販売の第一弾として、北海道のタラバガニ、福井県のズワイガニ、長崎県のアワビなどの商品を、日本の海産物への需要が高い香港の富裕層や日本人駐在員をターゲットに販売する。楽天市場の各店舗での1月末までの注文分を取りまとめ、香港まで一括して保冷輸送し、現地のクール宅急便で購入者へ宅配する。

 楽天は、2008年から楽天市場の海外販売サービスを開始。現在、出店店舗約4万店のうち、約7000店が海外向けの販売体制を整えている。今後は、国際間小口保冷輸送の対応商材や配達地域の拡大を検討し、楽天市場店舗の海外向け販売を引き続き支援していきたいとしている。

(増田 覚)