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スマホの“複合現実型アプリ”利用率は30%、20代で人気
(2013/2/5 11:55)
株式会社NTTアドは4日、“複合現実型アプリ”の利用状況についての調査結果を発表した。複合現実型アプリとは、スマートフォンのカメラ機能やGPS機能を応用し、現実をアレンジして疑似体験が楽しめるアプリを指すのだという。例えば、「Instagram」「漫画カメラ」「東京時層地図」「駅コレ」などがある。
調査は2012年12月14日~16日、首都圏在住の20~49歳のスマートフォン所有者300人を対象にインターネットで実施したもの。これによると、複合現実型アプリ(カメラアプリ、GPSアプリ)の認知率は67.0%、利用率は30.0%、利用意向率は47.7%だった。特に20代では認知率が75.0%、利用率が38.0%、利用意向率が58.0%と高く、今後も20代を中心に利用拡大が見込まれるとしている。
利用者(90人)に対して利用理由を聞いた設問では、「便利」45.6%、「他の人と楽しみを共有できる」41.1%、「話のネタになる」34.4%などが上位だった。NTTアドでは「利便性だけでなく、コミュニケーションや自己表現に役立つかどうかといった情緒的な面も重視している」と指摘している。
男女別で見ると、「話のネタになる」では男性41.7%/女性26.2%と男性で割合が高くなっており、男性はコミュニケーション促進を重視する傾向が見られるという。一方、女性特有の理由としては「自分流にアレンジできる」が男性4.2%/女性31.0%、「かわいい」が男性0%/女性23.8%となるなど、女性では自己プレゼンス向上を重視する傾向があるとしている。
NTTアドでは、同社サイトで公開しているトレンドレポート「先事新聞」vol.29において、複合現実型アプリについての考察結果をまとめている。
同レポートでは、複合現実型アプリを“行動喚起”系アプリと“プチアレンジ”系アプリという2つの方向性に分類。前者については、映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」公開に合わせてANAが展開した「ANAエヴァAR」キャンペーン、ローソンと「foursquare」のコラボレーション、GPSと連動して古地図の上で現在位置を確認できるアプリ「東京時層地図」を紹介している。後者については、「漫画カメラ」「Instagram」「号外メーカー」を挙げている。