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国内動画サイト3強はYouTube、ニコ動、そしてFC2〜コムスコア調べ
(2013/2/19 12:21)
コムスコア・ジャパン株式会社は19日、2012年12月における日本の動画ストリーミングサイトの利用状況をとりまとめた。それによれば、同月に動画を視聴した人は6093万人に上り、視聴者数ではGoogle、ドワンゴ、FC2がトップ3となったという。
視聴者数トップはYouTube、視聴分数トップはFC2
サイト別ユニーク視聴者数では、YouTubeを擁するGoogleが5078万人で圧倒的に多かった。2位はニコニコ動画のドワンゴが2902万人、3位はFC2が2260万人と続いた。トップ10では、DMMが前年同月比713%増と大きな成長を見せて9位にランクインした。
視聴者1人あたりの平均視聴分数が最も長かったのはFC2で1399分、次いでドワンゴが1301分。Googleは341分で3位だった。
若年層が多いニコ動、年齢層の高いYouTube
上位3サイトの男女比はそれぞれ男性約6割、女性約4割だったが、FC2は他2サイトよりも男性の割合が多かった。Googleは35〜44歳と55歳以上の割合が他の年代よりも比較的高く、ドワンゴは男女ともに最も割合が高い年代が15〜24歳だった。
YouTube公式チャンネルにおけるユニーク視聴者数のトップ10は、音楽ビデオを配信するVEVOが389万人で首位。2位はフジテレビで347万人、3位はSony Music Entertainment Japanで328万人、4位はavexで315万人、5位はTBSで295万人。
今回の調査結果を受けて、コムスコア・ジャパンでカントリーマネージャーを務める前川洋輔氏は、「Googleが中・高年齢層、ドワンゴが若年層を軸に、トップ10サイトが順調に利用者数を伸ばしながらもそれ以外は伸び悩んでいる」と分析している。
動画視聴者数は微増し、日本のインターネット人口の83%に当たるというが、「違法動画サイトの利用はいまだ増加傾向にあり、10月より違法ダウンロードが刑罰化されたが、明確な罰則基準のない現状では強い抑止力となっていない」とも指摘している。