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NEC、802.11ac対応ルータの発売を予告するティザーサイト公開
(2013/3/6 14:43)
NECは、NECの個人向け商品総合情報サイト「121ware.com」内のルータ製品専用コーナー「AtermStation」で、近く国内で正式認可となる見通しの新規格IEEE 802.11acに対応したルータの発売を予告するページを開設した。
現在のところ、802.11ac対応製品ということと外観デザインのみの予告内容となっているが、外観はこれまでの四角いボディから一新されるようだ。アンテナは出ていないことから802.11ac製品についてもアンテナ内蔵と見られる。また、「NEC先端技術が変える」と予告されていることから、NEC独自の最新技術が採用されているようだ。詳細はディザーサイトで近日公開するとしている。
米国ですでに対応製品を発売しているバッファローやネットギアも総務省の正式認可が下りれば日本市場にも対応製品を投入すると見られ、IEEE 802.11acが国内で利用可能となる“解禁日”が発表され次第、各メーカーからIEEE 802.11ac製品の発表が相次ぐと見られる。
IEEE 802.11ac規格では、IEEE 802.11nと同様、複数アンテナを搭載することで送受信帯域を広げるMIMO技術(Multiple Input Multiple Output)を採用することで高速化。802.11nでは4本までだったアンテナ数は8本に拡張されたほか、MU-MIMO(マルチユーザMIMO)にも対応したことで電波利用効率を向上させている。周波数帯域は、802.11nでは最高で40MHz幅だったところ、80MHz幅または160MHz幅が利用可能となる。変調方式も、11nの64QAMまでから256QAMまでに拡張された。
規格には幅があるため、アンテナ数や対応する周波数帯域などで同じ11ac対応製品でも速度には幅がある。また、上記は理論値であり、実測値では他の電波の影響や距離による減衰などで理論値は下回ることになる。
オフィスではパソコン、スマートフォン、タブレット、プリンタ、NAS、監視カメラなど、また家庭ではDLNA対応のAV家電や携帯ゲーム機など、無線LANに接続する機器は増加する一方だ。とくにDLNA対応機器ではHD画質の映像の伝送には広帯域が必要となるため、802.11ac規格の最大の特長である高速スループットにより、無線LAN内の通信がよりスムーズに処理されることが期待されている。