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米Microsoft、Windows 8のFlashをデフォルトで有効に

 米Microsoftは12日、13日のWindows UpdateからWindows 8上でFlashをデフォルトで有効にすると発表した。これはInternet Explorer公式ブログにてグループプログラムマネージャのRob Mauceri氏が発表したものだ。

 発表によれば、Windows 8とWindows RTのInternet Explorer 10は明日、Windows Updateによりアップデートされ、デフォルトでFlashを有効にする変更が行われる。これによって、Flashコンテンツがそのまま再生できることになり、「消費者、企業、開発者のエクスペリエンスが改善される」としている。

 変更点をまとめると、Windows 8上のデスクトップ版Internet Explorer 10では、そもそもデフォルトでFlashが有効だったので変更はない。また、Windows 8上のWindows UI(Windowsストアアプリ外観のInternet Explorer)とWindows RT上では、デフォルトでFlashが有効となる。これまでは互換表示リスト(CVリスト)に掲載されているサイト上のFlashコンテンツしか再生できなかったが、原則すべてのサイト上のFlashコンテンツが再生できるようになる。今後は、互換表示に問題があるとしてCVリストに掲載されているサイトのFlashコンテンツのみ再生できなくなる。

 今回の変更が行われた背景として、Microsoftのテストの結果、ほとんどのFlashコンテンツがいわゆる「Windowsエクスピリエンス」の目的を達成するための十分な互換性があることを確認できたためだという。現在までに互換性のないFlashコンテンツは「4%以下」であり、ほとんどはFlashに加えActiveXコントロールを必要とするサイトだとしている。

 Windows 8の開発にあたり、米MicrosoftはFlash開発元の米Adobeと協力し、タッチ操作、パフォーマンス、セキュリティー、信頼性、バッテリー寿命を最適化した特別バージョンのFlashを同梱し、Windows Updateを通して出荷している。これによって、Windows8搭載端末では、他の端末よりもすぐれた品質でFlashを使用できるようになっている。

(青木 大我 taiga@scientist.com)