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米BitTorrentがライブP2Pストリーミングサービスの公開ベータテスト開始

〜大規模中継でも低コストで安定視聴

 米BitTorrentは12日、P2P技術を使ったライブストリーミングサービス「BitTorrent Live」の公開ベータテストを開始した。2012年11月以来、クローズドベータテストが行われていた。

 今日からベータアカウントに登録すれば、誰でもデスクトップから世界中に向けてライブストリーミング放送を行うことができる。またクライアントソフトをインストールすれば、放送中のストリーミングコンテンツを視聴できる。

 ライブストリーミングを行えるサービスとしては、Ustream、Livestreamingなど他にもサービスは存在する。しかし、同時視聴者数が増え、大規模な配信になると、帯域幅、コスト、インフラ整備などの問題が出てくる。BitTorrent Liveは、こうした問題をP2P技術で解決することを目指し、2012年11月からは1部の放送局やデジタルクリエイターとともにテストを行ってきた。人気PodCast番組でも視聴者と共に実験した結果、安定して視聴できることが確認できたとしている。

 BitTorrent Liveの特徴は、視聴者人数が増えれば増えるほど、ストリーミングが安定して視聴できるようになる点で、これが他のストリーミングサービスと異なる大きなメリットだという。

 2001年以来BitTorrentプロトコルを開発してきた同社の創業者であるBram Cohen氏は、「我々は招待制ベータテストの期間中に、スケーリングおよび改善された安定性を実証した。これからは希望者に当社のサービスを開放できることに興奮している。すべてのアーリーユーザーのサポートに感謝する」とコメントしている。

 BitTorrent Liveでストリーミング放送を視聴するためには、BitTorrent Liveクライアントソフトをインストールする必要がある。現在Windows、Mac、Ubuntu版が公開されている。Windows版で利用してみたところ、まだ利用者数が少ないためか、安定した視聴ができる場合とできない場合があった。

 また、ライブストリーミング放送を行いたい場合には、ベータアカウントを作成し、デスクトップコンピューターから中継できる。将来的には携帯端末からでも中継できるようにしたい考えだ。

 BitTorrent Liveの設計思想は「誰であれ、その瞬間に、その現場で、その前線で、ニュースを伝える必要があり、その場でたたき壊す必要がある人」のためのサービスで携帯ビデオがあれば利用でき、「生中継による報道とオープンな表現をすべての人ができるようにすることにある」と説明している。

(青木 大我 taiga@scientist.com)