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買い切りだったはずのスマートホームデバイス、年額1万7千円のサブスク強制導入でユーザー反発
2025年7月30日 10:59
ノルウェーのスマートホームメーカーが突如サブスクリプションを導入したことで、既存ユーザーは費用を支払わなければ購入済みのデバイスを使い続けられなくなり、大きな波紋を呼んでいる。
これはスマート照明や火災報知器、スマートサーモスタットを提供しているノルウェーのFuturehome社が発表したもの。同社はこれらの製品を管理・制御するための「Smarthub」を、2016年以降売り切りで販売してきたが、このたびサブスクリプション制の導入を宣言。年間約117ドル(約1万7千円)を支払わなければ、既存ユーザーは「デバイスの制御、設定、自動化、モード、ショートカット、エネルギーサービス」といったほぼすべての機能を利用できなくなる。
既存ユーザーの反発を招いているこれらの措置だが、実は同社は5月に破産宣告を受けており、旧オーナーと新オーナーが半々ずつ出資する財団がこれを買収。今回のサブスクリプションの導入も、完全に使えなくなるのを回避しようとした苦肉の策と見られる。もっともユーザーにとっては寝耳に水だったことは事実で、すでに購入したユーザーにも無条件で適用されることに加え、有志が作成したローカルのみで動作するツールも締め出されたことで、抗議の声が上がっているようだ。
- Futurehome smart hub owners must pay new $117 subscription or lose access(Ars Technica)
https://arstechnica.com/gadgets/2025/07/bankrupt-futurehome-suddenly-makes-its-smart-home-hub-a-subscription-service/